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創作イメージ香水を作った回


11月某日、神戸の香水屋さんDanceさんにて、創作のイメージ香水を制作に行きました。



■イメージ香水を作るぞ!

筆者は香水に詳しくはないが、”匂い”として二次元の存在を現実に具体化することに興味があったので同行者を捕まえ予約。だって創作キャラの存在、感じたくないですか…?(創作オタクの顔)

今回モチーフにしたキャラクターは創作バンド「Trip-step」から紀世紘明。

Trip-stepの楽曲をメインで作詞作曲しているベーシストです。



■事前準備

事前にカウンセリングシートを送信して当日に備える。

カウンセリングシートには当人の性格やバックグラウンドを記載する欄はなく、当人の好みについて聞かれる項目が多かった。性格やバックグラウンドがなかったのは、イメージ香水のモチーフが二次元限定ではないところに由来してるのかなと思ったり。


考えたことがなかった項目もあったので、ついでにキャラの深掘りも行う。この時紀世に生えた設定は「B型」「わかめスープが好き(→制作時にもわかめスープを飲む)」


カウンセリングシートで特に印象的だったのは「好きな服」は聞かれないのに、「好きな靴(形・素材)」を聞かれたこと。

オシャレは足元からって言うからかな?と思いながらも、筆者は靴が好きなのでルンルンで記入した。確かに靴は個性が出るし、服より認識の齟齬が出づらいのかも。



■当日、お店にて

主に職業やバンド周りの関係性について深掘りしていった。

どういうスタンスでバンドをしているのか、周囲の人たちとどんな関係性を築いているのかというところからキャラを深掘りしている印象。

「音楽から離れらない人」という評を受けて深く頷く筆者。


その場で調香をしていただき、待っている間にボトルに入れるジュエルを選ぶ。

紀世のイメージカラーのピンクを中心に、急いで石言葉を調べ始めるオタク。

選んだのは「オレンジムーンストーン」「ピンクオパール」


余談:キャラクターを「紀世さん」と呼ばれ、1人の人間としてみられてる感じがしてドキドキした。



■香り所感(初見版)

調香が終わるとムエット(匂いをつけた紙)を渡される。

嗅いだ瞬間広がる甘みに動揺。紀世くん、こんな匂いするの!?と止まらない動揺。そして興奮。

完全に上がってしまい、調香師さんの説明を聞き逃す。そしてゆるゆるになる表情筋。同行者には「オタクの顔になっている」と言われる。私がオタクです。

かろうじて聞き取れたのはミドル以降の「若い男性に似合う香り」

へえ…若い男性に似合う香りをくれるんだ…(歓喜)



■総括

・大前提として他者の解釈で創作が表現されるのが嬉しい。もうすでに他のメンバーの香りを欲しくなっている自分がいる。

・具現化の力がすごい。当人がつけてそうな匂い。当人の好みから抽出された香りだから?匂いを感じるたびに存在を感じる。紀世くん、さっきまでこの部屋で作業してた?てかほんとにいい匂いの香水つけてるね…紀世くん…。

・含まれている香りが書かれたシートをいただけるので、一般的にどんな印象を受ける匂いなのかを調べて解釈を喰むのが楽しい。

・そして香水に興味を持つ。気になる世界が増えることへの喜び。


イメージ香水作り、前準備の段階から当日まで、とても楽しかったです。

Danceさんはオンラインでも受注されているので、興味のある方はぜひ。


 

■(番外)後日談

以下、後日ゆっくり香りを解釈した所感。


・トップノート (シーソルト/ベルガモット/ネロリ)

付けた瞬間ふわっと広がる甘み。しかし、重い感じではない。鼻腔をくすぐる爽やかな甘み。すれ違う時にこの香りが漂ってきたら純粋に良い匂いがしたって思う。癖が少なめ。

香りの効能的に女性向け?女性に好かれそうな香り。清潔感もある。

紀世からこの匂いがするとかなり嬉しい。


・ミドルノート (サボンノート/スズラン/ハニーサックル)

トップはわかりやすく香っていたのに、主張が控えめになる。

が、ふとした瞬間に香ってきてドキッとする。

爽やかめの香り。爽快!と言う元気ハツラツな感じではない、素朴な方の爽やかさ。純。あたたかみがある。

やや甘みも感じる。やはり良い匂い。


・ラストノート (ムスク/ベチバー/シダーウッド)

穏やか。穏やかな中にスパイシーさもある。やや男性的。トップの甘さからのギャップがすごい。

若い男性に似合う香りというのも分かる。

香りの一連の流れで紀世の中性さを感じる。



■香り総括

トップは紀世っぽい香りだけど、ミドル以降がバンドのイメージにも近い。爽やかな感じが…。


バンド音楽はメンバー全員の色が混ざってできるものではあるけど、メインで曲を作っているのは紀世で、制作した曲によってバンドの印象を操作できる人だからそうなるのも頷ける。

カウンセリングで、「音楽から離れらない人」という評をいただいたこともあり、その意味を強く噛み締めた。音楽からバンドから離れらない人なんだよな…紀世紘明は…。


使われている香りが一般的にどんな印象を受ける香りか調べると、「清潔感」や「上品」「穏やか」にヒットする香りが多かった。そういう印象を受けるんだ…という知見を得ました。嬉しい。

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